================================================================================ IX2106ソフトウェア Ver.10.8.21 リリースノート 2023.06.30 NEC Corporation ================================================================================ 1. 適用機種 ----------- IX2106/IX2106-Z 2. プログラムファイル名 ----------------------- o rapファイル ... ix2106-boot-12.1-gate-ms-10.8.21.rap (MD5 :1a36079c15564542123a048bce54d774) (SHA1 :a63e46b13075c41b34a97fe8a11905f1358d5679) (SHA256:27f2d390eedbdfb513ea7f08687ab818efffd52fae217298ae2b2e43eb0857e2) o ldcファイル ... ix2106-ms-10.8.21.ldc (MD5 :3bcc7482172981f32b8f307d5195ab79) (SHA1 :782c26947ff4e3362ea8793fcbe0bb6c8127c28b) (SHA256:b43d8fbcf3eb7d04e8b249f2a5a9c583dfdc57bbf65ed660c8377a567401a2a6) ソフトウェアをバージョンアップする場合は、rapファイルを使用してください。 また、ソフトウェアをバージョンダウンする場合も、必ずrapファイルを使用して ください。 本装置は「プログラムファイル2面管理機能」による安全なバージョンアップ手順に 対応しています。手順の詳しい内容は取扱説明書をご参照ください。 3.機能強化内容 --------------- [1] IPv4 over IPv6国内標準プロビジョニングに対応しました。 ・ビッグローブ株式会社 ・株式会社朝日ネット [2] MAP-E冗長構成に対応しました。 [3] URLオフロードを改善しました。 ・URLリストにIPアドレスで設定されている場合のHTTP/HTTPS 1stパケットオフロード対応 [4] NetMeister連携機能を強化しました。 ・SW-HUBポート単位の統計通知 ・NetMesiter DDNSサービスへの1装置で複数アドレス登録 [5] OpenSSL 3.0に対応しました。 4. 仕様改善/変更 ---------------- [1] Webコンソールの登録商標表示を正しい表記にしました。 [2] 日本ネットワークイネイブラー株式会社(JPNE)から株式会社JPIXへの社名変更に 伴い、以下のコマンドの設定パラメータおよび表示をJPNEからJPIXへ変更しまし た。 ・tunnel mode map-e ・show map-e status ・Webコンソール 5. 不具合修正 ------------- [1] アプリケーション解析の通信情報に関して、規定された上限以上にメモリを確保 される場合がある問題を修正しました。 メモリを100%まで使用する可能性は低いですが、メモリ使用量が多くなる場合が あります。 本問題はVer10.6.21版以降で発生します。 [2] URLオフロード使用時、NetMeisterからURLオフロードのデータベースの保存を 一度も実行していない場合に、route-mapでのURLオフロードの負荷が上昇する 問題を修正しました 本問題は過去全てのバージョンで発生します。 [3] NetMeisterにてURLオフロードのデータベースの保存を一度も実行していない 状態でアプリケーション解析を使用した場合、アプリケーション解析のグラフ 表示が「その他」のみとならず、各アプリケーションに「その他」と同じ値が 表示される問題を修正しました。 本問題はVer10.6.59版以降で発生します。 [4] 「nm ipv6 enable ngn-private」コマンドを設定している状態で、以下のコマンド によりNGN以外のインタフェースを指定した場合、「*.nmddns.jp」の名前解決が行 なえない問題を修正しました ・ikev2 outgoing-interface ・tunnel outgoing-interface 本問題はVer10.7.17版以降で発生します。 [5] BGP隣接機器が再起動中であるなどのデータ送信ができない状態にもかかわら ず、大量の経路情報を送信しようした場合に、ホールドタイマの満了を検出して もBGPのピアが3分程度EASTBLISHEDのままとなる問題を修正しました。 本問題は過去全てのバージョンで発生します [6] 複数のWindows端末等からプロキシ設定のPACファイル取得を同時に行うような 環境でPACファイルが取得が行なえない場合がある問題を修正しました。 プロキシ設定が取得できない状態となった端末は、その後も復旧ができず、イン ターネット接続に失敗します。 本問題は過去全てのバージョンで発生します。 [7] URLオフロードの proxy-config pac-file で指定したPACの取得において、 「404 NotFound」などHTTP応答ありの失敗になった場合、そのエラー応答のhtmlを ベースにPACファイルが作成されるためにPACファイルの内容が不正となり、その 後はURLオフロードが動作しない問題を修正しました。 本問題はVer9.6.12(M)版以降で発生します。 [8] NetMeisterのコマンド実行から、途中に空行を含むコマンドを実行した場合、 空行以降のコマンドが実行されない問題を修正しました。 本問題はVer10.3.10(M)版以降で発生します。 [9] Tunnelインタフェースにて「tunnel df-bit ignore」を設定してもDFビットが 設定されてしまい、カプセル化時にMTUを超えてもフラグメントされない問題を 修正しました。 本問題は過去全てのバージョンで発生します。 [10]「tunnel destination」コマンドにてFQDN指定している場合に、 「clear tunnel status」コマンドを実行するとトンネルインタフェースがdownし たままとなる問題を修正しました。 本問題はVer10.0.14(N)版以降で発生します。 [11]インタフェースに「snmp-agent ip enable/snmp-agent ipv6 enable」コマンドを 設定した後に保存・再起動を行うと、グローバルコンフィグにも 「snmp-agent ip enable/snmp-agent ipv6 enable」コマンドが設定されてしまう 問題を修正しました。 本問題はVer10.4.14(N)版以降で発生します。 [12]アプリケーション解析使用時、選択したアプリケーションの条件と同じ条件を ポリシールーティングにて設定し、該当する通信を行った場合、アドレスキャ ッシュの時間が更新されない問題を修正しました。 アドレスキャッシュに該当する通信が存在する場合でもアドレスキャッシュが 削除される場合があります。 アドレスキャッシュが削除されると、最初の通信はオフロードされずにルーティ ングに従って転送が行われます。 本問題はVer10.6.21版以降で発生します。 [13]WANインタフェース以外にIPv6アドレスを設定したMAP-E/IPv4 over IPv6/ IPv6 over IPv6トンネルの環境で「outgoing-interface」コマンドを指定したとき に通信ができない問題を修正しました。 本問題はVer10.7.17版以降で発生します。 [14]URLデータは、データベースにそのまま形式で登録されるため、"*"が複数存在す る状態で登録されたURLデータは正常にURLオフロードが動作しない問題を修正し ました。 仕様上の動作として、一番右の"*"より左の文字列は全て無視してデータベース に登録されます。 本問題はVer10.1.15(M)版以降で発生します。 [15]「nm ipv6 enable ngn-private」コマンド設定時に「*.nmddn.jp」の解決をする 場合には、「nm outgoing-interface」コマンドで指定したインタフェースを使用 しますが、「show dns fqdn-database」コマンドで表示される内容には以下の設定 で指定したインタフェースが表示されてしまう問題を修正しました。 ・tunnel outgoing-interface ・ikev2 outgoing-interface 本問題はVer10.7.17版以降で発生します。 [16]NGN-private利用時、nmddns.jpのドメインをNGN網のプロキシサーバにDNS問い合 わせする際、プロキシサーバへの負担を軽減するため更新頻度を5分間隔の仕様 としているところ、IPv4は仕様通り動作しておらず短い間隔での問い合わせが 発生する問題を修正しました。本問題によりFQDNの表示と実際の通知との 差異が発生します。 本問題はVer10.0.14(M)版以降で発生します。 [17]「ip name-server」コマンドでインタフェースを指定した場合、その後該当のIPア ドレスでの登録も削除もできない問題を修正しました。 本問題はVer10.7.17版以降で発生します。 [18]NetMeisterの接続を冗長化している構成にて、NetMeisterへの情報更新を頻繁に 行った場合、プライマリ回線でNetMeiserとの通信が正常であっても、スタンバ イ回線に切り替わってしまう場合がある問題を修正しました。 本問題はVer10.7.17版以降で発生します。 [19]フレッツ光閉域網利用時、nmddns.jpのドメインをフレッツ光閉域網のプロキシ サーバにDNS問い合わせする際、プロキシサーバへの負担を軽減するため更新 頻度を5分間隔の仕様としているところ、IPv4は仕様通り動作しておらず短い 間隔での問い合わせが発生する問題を修正しました。本問題によりFQDNの表示 と実際の通知との差異が発生します。 5. 注意事項 ----------- 注意事項はありません。 6.制限事項 ----------- [1] OSPFv2にて、他のルーティングプロトコルによる数千経路もの大量な経路の 受信時にnssa-rangeコマンドにより経路の集約を行った場合に、 広告されている経路が削除されずに広告され続けてしまう可能性があります。 本問題は過去全てのバージョンで発生します。 [回避策] 集約元の経路が広告されます。 経路数が増えますが、運用には影響ありません。 clear ip ospf processで復旧します。