================================================================================ IX2106ソフトウェア Ver.10.2.26 リリースノート 2020.07.07 NEC Corporation ================================================================================ 1. 適用機種 ----------- IX2106/IX2106-Z 2. プログラムファイル名 ----------------------- o ldcファイル ... ix2106-ms-10.2.26.ldc (MD5:058bd44c40f4ac29bba983c4c035670d) (SHA1:8a7ff158230efc722e623574f45697c2468a1fbf) (SHA2:5593f52030d8c0f4917b543b814fb1b65e898257338b73ec0ffa3a e4f2ca308d) o rapファイル ... ix2106-boot-5.1-gate-ms-10.2.26.rap (MD5:4ba759c74d274cf6994ce5f6057d1dac) (SHA1:3d56af14976d9f1b834591342d65e441c812a329) (SHA2:b4a584454bef2a6fa44e517c0d57641ade5777d59f7da9727135f5 90e912cf74) 本装置は「プログラムファイル2面管理機能」による安全なバージョンアップ手順に 対応しています。 この手順では、「software-update」コマンドを使用します。 手順の詳しい内容は取扱説明書をご参照ください。 3.機能強化内容 --------------- [1] プロキシDNS機能を強化しました。 ・プロキシDNSのTCPコネクションに対応しました。 ・ローカルDNSサーバ機能に対応しました。 4. 仕様改善/変更 ---------------- [1] OpenSSLのバージョンをOpenSSL-1.1.1g にアップデートしました。 [2] show http-server detail コマンドで表示されるHTTPサーバの統計情報を追加し ました。 [3] ip napt eim-mode コマンドにudp-onlyオプションを追加しました。 [4] dnsコマンドに transport-priorityオプションを追加しました。 5. 不具合修正 ------------- [1] PPPoEタグRelay-Session-Idを受信してもそれを応答に含めて送信していないため にPPPoEリレーに対応できていない問題を修正しました。 本問題は過去全てのバージョンで発生します。 [2] startup-configが以下の様な状態で装置の再起動を行い、装置起動後にインタ フェースでのUp/Downが発生するとリブートが発生する場合がある問題を修正 しました。 ただし、write memoryによるコンフィグ保存時には本問題は発生しません。 発生条件: 以下の全ての条件を満たしている場合に本問題が発生する場合があります。 ・snmp-agent mib-2 ifindexコマンドよりも前にinterfaceコマンドを設定 している。 ・snmp-agent ip trap test snmp link-up 又は link-down を設定している。 本問題は過去全てのバージョンで発生します。 [3] 複数のコンソールからOpenFlowコマンドを同時実行すると、コンソールが フリーズし操作が行えなくなる場合がある問題を修正しました。 本問題は複数のコンソールから同時実行することでまれに発生します。 表示コマンドを使用した場合は表示内容が多いほど発生確率が高まります。 本問題は過去全てのバージョンで発生します。 [4] Webコンソールの「クラウド接続を設定」でAWSを選択し、「IPsec Tunnel #2」 を使用する設定を行った場合、AWSの副側ポリシー名が誤っているために接続が 不可となる問題を修正しました。 本問題は過去全てのバージョンで発生します。 [5] OSPFv2において、以下の条件ではOSPFの隣接関係が確立しない問題を修正しま した。 発生条件: 以下の全ての条件を満たしている場合に本問題が発生する場合があります。 ・ブロードキャストイーサネットインタフェースでOSPFが動作している。 (PPPoE等のポイントツーポイントでは発生しない) ・インタフェースサブネットの上位経路が同一インタフェース向きに存在 し、かつネクストホップのルータが存在しないもしくはパケットが転送 されない。 本問題はVer10.2.20版以降で発生します。 [6] Webコンソールでセッションがタイムアウトせず残り続ける場合がある問題を 修正しました。本問題発生時には、残ったセッションと同一IPアドレスからの セッションが生成できなくなります。 本問題は過去全てのバージョンで発生します。 [7] UTM使用時に、Webガード/URLフィルタでブロックし続けるとフラグメント パケットが通過しなくなることがある問題を修正しました。 本問題はVer10.2.23版以降で発生します。 6. 注意事項 ----------- [1] OpenFlow機能は組み合わせて利用するコントローラのバージョン・機能によって 実現できるネットワーク構成が異なります。 このため、提案時には必ずシステムデザインレビュー(SDR)を受け、実現可能な 構成と制限事項をご確認の上でご提案ください。 SDRのお申し込みは以下(NECグループのみアクセス可能) [ SAFE ] http://zpfc3vme054.zpf.nec.co.jp/pls/safeap/SAFE_MENU_HTM_PKG.INFO_PR ※販売店様は担当営業を通してお申し込みください。 7.制限事項 ----------- [1] OSPFv2にて、他のルーティングプロトコルによる数千経路もの大量な経路の 受信時にnssa-rangeコマンドにより経路の集約を行った場合に、 広告されている経路が削除されずに広告され続けてしまう可能性があります。 本問題は過去全てのバージョンで発生します。 [回避策] 集約元の経路が広告されます。 経路数が増えますが、運用には影響ありません。 clear ip ospf processで復旧します。